海賊版
IPM 許諾版ギャラクシアン改造
海賊版
Bootleg on IPM licenced Galaxian
独自設計の細長い2枚基板です。ナムコ純正ギャラクシアンとおそらく面積は同じです。長辺を横に して横方向に2分した大きさのようです。ジャンパが多く飛んでいます。
2枚目にもジャンパが数多く飛んでいます。左のサブ基板はプログラム ROM で2階建てになっています。 右の3個あるつまみはRGBの調整。
裏にもジャンパ線が・・・。また、なぜかボリュームとディップスイッチが移設されています。 もともとは表についていたと思われます。理由は後で分かりました。
サブボードは使わずに ROM を2段重ねにしています。強引なマウントが時代を感じさせますが、 ソケットを使っている所にこだわりが見られます。
サブボードを使っています。上下4つずつ、計8個のROMで構成されています。2KB の ROM を8個 搭載しています。4KB x 4 にすればサブが不要なのですが、当時はこうする方が安かったのでしょう。
えらいことになっています。配線上、ソケットでは解決できないため、かなりの手間をかけています。
ROM はかなり大変な状況です。よくこれで動くものだと感心してしまいます。
そして裏(底)面にも配線が飛んでいます。よくぞここまでして改造したものです。ある種の味わい さえ感じます。実はこの基板はなかなか起動しないのですが、それも個性の一つなのかも知れません。
CPU は国産ブランド SHARP 製。ライセンス版 Z-80 です。昔は SHARP も半導体を作っていました。
色の調整ができます。インベーダーの頃の名残でしょうか。しかし私の環境では、どう調整しても 満足の行く設定にはならず。昔はもっと苦労が多かったことでしょう。
2枚目の表にあったものを裏(基板の底)に移設したようです。オリジナルの場所は2枚重ね基板の 2枚目にあたるため、設定を変えるには1枚目の基板を外す必要がありました。これでは面倒なので、 こうしたのでしょう。ニチブツ純正にはない8連スイッチですが、7〜8に特別機能はありませんでした。 TAITO ライセンス版に見られた隠し設定はこの基板にはないようです。
音量のつまみです。底にあり、うっかり折りそうで怖いです。やはりアクセスの都合から移設したようです。
上のボリュームつまみが元々あった場所です。漢字のシルク印刷がカッコイイ。「総合」とありますが、 インベーダーのようにSE毎に独立したつまみが他にあるわけではありません。インベーダー時代の名残 と思われ、味わい深いです。
XRGB-3 との相性が良くありません。精一杯調整してこれが限界でした。
そこで XRGB-1 で出力してみます。画面上に少し横シマが出ますが、だいぶマシです。
ゲーム内容はいつもと同じくニチブツ純正準拠(ただしメーカーロゴが出ない)でした。
ニチブツ純正日本版準拠なので16面で1周となります。17面に行くと1面に戻ります。
IPM は後の IREM(ムーンパトロールや R-TYPE 等で有名)です。その IPM がナムコよりライセンスを取得して 発売したギャラクシアンを無理矢理にムーンクレスタに改造したもののようです。
IPM(後の IREM。R-TYPE 一般的なギャラクシアン(のコピー基板)とは異なる独自設計された基板であることが 大きな特徴で、改造に大きな手間をかけているようです。数多くのジャンパは改造するために必要だったのか、 修理のためのものなのかは不明です。
RGB を個別に調整できるなど、インベーダー時代の名残のようなものも見られるユニークな基板ですが、それゆえに 一般的なムーンクレスタ改造キットが使えなかったようで、苦労の跡が見えるのが面白いところです。